富士山の西麓に広がる朝霧高原。ここは牧場と牧草地が広がる酪農地帯です。
朝霧高原の標高900m地点、道の駅朝霧高原の隣接地に、見学できる工場が集まった食のテーマパーク「あさぎりフードパーク」があります。あさぎりバターをつくる朝霧乳業はこの一角に位置し、ここで牛乳・チーズ・バターなどの製造を行っています。
あさぎりバターは、朝霧高原の工場でていねいに手造りされているバター。
塩分添加量は控え目で、生乳の風味を存分に感じられるその味には定評があります。製造は昔ながらのチャーン(樽)工法で行われており、その工程の多くが手作業。時々の環境によって微妙な調整を行いながら磨き上げられる、まさに宝石のようなバターと言えます。
パンなどに塗って召し上がっていただくのはもちろん、料理や菓子づくりにも素材の味を活かすことができます。賞味期限は製造後30日間となります。朝霧高原の自然をご堪能ください。
朝霧高原は富士山の西麓、富士宮市から富士河口湖町にかけて広がる、広大な草原地帯です。標高は500mから1,000m程度と高く、夏季にも30℃以上となることは稀です。その名の通り霧が発生することも多く、小さな小さな水滴たちは、清らかに澄んだ空気とともに、そこにあるものをやさしく包みこみます。
また、朝霧高原の自然を語る上で欠かせないのが、豊富な地下水の存在です。富士山に降り注いだ多くの雨や雪はやがて地下にしみ込み、伏流水となって蓄えられるのです。長い年月をかけて自然のフィルターに磨かれ、年間を通して温度が一定の清冽な水は、豊かな生命を育む大切な要素となっています。
雄大な富士山を望む朝霧高原は、まさに富士の大自然に抱かれ、富士山の恵みにあふれた地域なのです。
特撰あさぎり牛乳は、朝霧乳業が厳選した指定農場で、飼料や飼育方法まで細かく管理する乳牛から絞った原乳のみを使用しています。
成分無調整のため、牛が青草を多く食べる夏季には乳脂肪分が低くなりさらりとしたノド越しに、干草中心になる冬季には脂肪分が高くなりコクのある飲み味になります。
あさぎり牛乳は、富士山麓朝霧高原の自然に包まれた牛たちから搾られた生乳100%でつくられています。工場は朝霧高原の標高約900mの地点にあり、まさに産地内での製造となります。このため、生乳の輸送距離もきわめて短く、新鮮な生乳を扱うことができるのです。
そんな質のよい生乳の味を活かしてお届けするために、あさぎり牛乳はもちろん成分無調整。何も加えず、なにも引かない、自然のままの味をご堪能いただけます。
加えて殺菌温度も85℃15秒間という方式を採用し、時間と手間をたっぷりかけてつくり上げられています。あさぎり牛乳が採用するこの殺菌方式は、タンパク質の変性が少なく、生乳の味を活かせる方式です。この方式では、良質な生乳が必要となる上に、時間あたりの生産量も抑えられてしまいます。しかし、古くから乳製品に親しんできた欧米諸国では多く用いられていることからわかるように、自然の味にこだわるなら合理的な方式であると言えます。
富士山の麓、朝霧高原の良質な生乳を、愛情を持ってていねいにつくりあげた牛乳、それがあさぎり牛乳なのです。